塾が教える効果的な暗記法 〜長泉町で塾をお探しなら【濱塾】〜
濱塾では、暗記一辺倒ではなく、学習プロセスに着目した学習法を行っております。
一方で誤解してほしくないのは、「暗記することが悪」といっている訳ではありません。
ある程度知識として頭に入れておかなくてはならないこともあります。知識として頭にあることで、知識と知識が結びついて新しいアイデアを思い付くといったことも報告されています。
この記事では効率的な暗記法について紹介します。 伝えたいポイントは次の2つです。
・大切なのは「想起」
・忘れる前に覚えるのではなく,忘れてから覚える
まずは,よく知られている暗記法としては、 「音読する」あるいは「とにかく書きまくる」 「マーカーで線を引く」 というものがありますね。
「音読をする」ことあるいは「英単語などたくさん書いて覚える」という事は、効果が全くないというわけでは無いですが、効果が低いとされています。
また、マーカーで線を引くということについてはむしろ逆効果であるといわれています。
なぜなら、マーカーで線を引くという行為によって、「自分は重要事項を把握できた」=「覚えることができた」錯覚してしまい、満足してしまう事につながってしまいます。
また、マーカーを引くという事は、それと同じ文章になったときには絶大な効果を発揮しますが、文章が変わったり、ある用語の意味を問われてしまうと、汎用性もあまり高くありません。
では、どういう暗記方が良いかというと「想起」ということがポイントです。
想起というのは、端的にいうと、思い出すという経験ということです。
ここで、人が記憶が定着するというメカニズムを考えてみましょう。
例えば、人は「ある人物の名前を覚える」ときを考えてみましょう。 ある日、ばったりAさんに遭遇しました。
ただ、Aさんの名前を忘れてしまっています。このとき、頭の中では「あれこの人の名前なんだったっけなぁ」という感情が生まれます。
この「あれなんだったっけな」という経験が起こると、脳では「この人の名前の情報は覚えておかないと、マイナスの経験(今回では忘れていて恥をかく経験)が起きてしまうので覚えておかなければならない。」となります。
そうすると、例えば、同じ状況になったときにAさんの名前が出てくる。あるいは、同じ状況でもまた名前が出てこなくて「困ったなぁ」と気持ちが湧いたとしたら、さらに「この記憶は大事だ」ということが強化されて記憶への定着が図るられるということです。 つまり、今回では、「なんだったっけな」と思い出す経験が大切だということです。それを「想起」と呼びます。
このように記憶の定着には、マイナスの感情がキーポイントです。
これはなぜかというと、人はなぜ記憶をするのかということに立ち戻って考えてみましょうか。
例えば、キノコBを食べてしまうと死んでしまうという情報があったとしましょう。
一方で、キノコCはおいしいという情報があったとしましょう。
未来の自分の人生にとって、有益な情報はどちらでしょうか。
どちらも大切だということもあるかもしれませんが、もしキノコBは毒キノコであるということを忘れてしまうと、これを食べてしまうと死んでしまいます。
もしこれを食べたら死ぬと言う情報を忘れてしまっていたとしたら、この人は現在生存していませんね。
生存の過程でマイナスの感情を覚えられない人は淘汰されてしまっています。我々は、生き残りの子孫なので、マイナスの感情を記憶に定着させるという機能が備わっている子孫ということがわかります。 死ぬというのは、マイナスの最たるものだと思いますか、「困る」や「恥ずかしい思いをする」などというものも避ける傾向があります。だから、マイナスの感情に付随する情報を記憶を定着されるとしています。「想起」という覚え方はそれを利用しています。
「想起」を利用した暗記法というのは、端的に言うと、問題に自分の頭で答えていくということです。
クイズに答えるのも1つですね。
クイズが出題されたときに、「これってなんだったっけ?」となると「想起」が発動します。
こうすることで記憶への定着が図られます。
想起に関する動画を作成しました。是非ご覧ください。
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